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四季農耕図(しきのうこうず)

指定年月日 平成17年4月1日
種別 有形民俗文化財
員数 一面
材質 欅(けやき)
寸法

横110cm

縦68cm

時代 明治23年頃
作者 (奉納者)鈴木 常松
所有者 飯室星宮神社氏子一同
(いいむろほしのみやじんじゃうじこいちどう)
外部リンク 高根沢町図書館デジタルミュージアム
絵馬を拡大して見ることができます。

解説

 地元の農家が農業の繁栄(はんえい)を祈って飯室の星宮神社(ほしのみやじんじゃ)に納めたもので、林に囲まれた自分の家を中心に四季の農作業の情景(じょうけい)を、右側・中央・左側の9つの場面に分けて描いています。

 その中に、明治初年の地租改正(ちそかいせい)(※1)にともなう土地の測量調査(そくりょうちょうさ)とみられる場面が2単位あり、当時の社会の様子を伝える貴重な記録です。

 作者は不明ですが、牧野牧陵(まきのぼくりょう)とその流派(りゅうは)(※2)の絵師によるものと考えられています。

右側

  1. 上:笠(かさ)をかぶった3人の男たちが赤旗・白旗を手にして歩いているところ。測量調査かと思われる。
  2. 中:2人の男が田の荒起こし(あらおこし)(※3)。腰に「火用心」の下げ札がみえる。
  3. 下:2人の男が稲を刈り、後ろにつえを持つ男と稲の束を運ぶ子ども。遠くに田起こし(たおこし)(※4)の男。

中央

  1. 上:6人の男が田起こし、遠くに飛んでいる雁(がん)が2羽。
  2. 中:庭の前に馬を引く子どもと鍬(くわ)をかついだ農家がいる。
  3. 下:酒と食べ物を運ぶ母と子。母は右手にひもでつるした食べ物、左手に酒とっくり、子は鎌(かま)を肩にのせている。

左側

  1. 上:高札(こうさつ)(※5)を立てた田んぼに5人の男たちが立ち入り調査をしている。左3人は間竿(けんざお)(※6)、右2人は四つんばいで地面を見ている。土地検査と思われる。
  2. 下:外での会食。まげを結った5人の男たちが笑いながら話して、くつろいでいる。座っている中央にやかんが煮えたぎる。後ろの木に赤旗が立てかけてある。
  3. 左下のはし:鍬(くわ)を肩にかついだ一人の農家の男。田んぼへ向かうところと思われる。

※1:地租改正…明治時代に行われた土地にかかる税金の制度

※2:流派…ひとつの技術や技能を受けつぐ集団

※3:荒起こし…かたくかたまった土をくだき、やわらかくすること

※4:田起こし…田んぼの土をできるだけ乾燥(かんそう)させて、肥料(ひりょう)をまぜる作業

※5:高札…きまりなどを板に書いて人がよく見る場所に立てて、人々に知らせるもの

※6:間竿…長さをはかるための竹でできた竿

「学ぼう!活かそう!生涯学習」

このページに関するお問い合わせ先

高根沢町教育委員会事務局 生涯学習課

〒329-1225
栃木県塩谷郡高根沢町大字石末1825番地

028-675-3175※ FAXは、028-675-3173まで

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